■仕事内容

板金メカニックは塗装メカニックと連携して事故などで傷ついた自動車を修理するお仕事です。

作業の流れに沿って仕事内容を解説していきます。

受入れチェック

事故車が入庫したら受入れチェックを行います。修理見積もりをするフロントスタッフと共に損傷状態を確認し、必要な修理内容を確認していきます。チェックランプが点灯している場合は、コンピューター診断機で故障コードのチェックも行います。

修理準備

損傷個所の修理をするために部品を取り外します。ドアを修理する場合は、ドアミラーやアウターハンドル、水切りモールなども取り外し塗装工程に回します。

骨格修正作業

ダメージが大きい車の場合は、フレーム修正機にセットし修正を行います。必要に応じて3D測定器で各部の寸法を測定しながら進めていきます。パネル交換など切開やスポット溶接などメーカー修理書を確認しながら作業していきます。

板金修理

引っ張り作業、たたき出しなどでパネルを修復していきます。板金作業をしっかり行うことでパテの厚みを最低限で済ますことができます。

パテ作業

板金修理が終わればパテ作業に入ります。粗目、中目、仕上の3工程が基本です。パテの仕上がりは塗装後の最終仕上がりにも影響しますから大変重要です。ボディー曲線部やプレスラインなど部位によって難易度は異なります。パテを仕上げれば塗装メカニックへバトンタッチです。

組付け

塗装が上がった車の部品の組付を行います。ここから最終仕上げとなります。新品のバンパーや塗装後のボディーに触れますので丁寧な作業が求められます。

各種測定・完成検査

修理が終わった車の最終工程です。

自動ブレーキなどの装置が付いている場合は、必要に応じてエーミングというセンサーキャリブレーション作業を行います。足回り修理をしていれば4輪アライメントの測定も行います。コンピューター診断機での故障コードチェックも行い最終検査です。責任者による外観やライト類、作動確認などを行います。